代受苦菩薩真如海上人

真如海上人は朝日村越中山に生まれ、純真な性格の持ち主として育ち、幼少の頃より仏教の教に心をひかれ、
青年時代よりは仏門に帰依出家し一生を捧げました。弱肉強食の不平等社会を仏国楽土たらしめ衆生をすくうことを誓願なされ、
湯殿山大権現を信仰し本寺大日坊を拠点として各方面の教化につとめ、寺を建て慈悲を施して社会福祉につとめられたため、
徳望一世に高く生き仏として多くの人々より尊ばれました。
一世行人を誓い生身のまま土中に入定するまで七十余年の長い間この難行苦行をつみ重ね日本一の即身仏となられました。
即身仏とミイラの違い
一般的に、ミイラは遺体から内臓等を取り出して防腐処理を施すなど人工的にその姿にしたものを言い、 即身仏は、厳しい修行の末に体内から脂肪や水分を落とし、身体内の窒素率を消耗しつくし、 腐敗雑菌の発生を防ぎ朽ちない身となり土の中に入って断食死し、その後数年後に掘り出されたものを言います。
真如海上人は、一世行人として湯殿山修行の難業苦業の木食の行をつみかさね、 身と口と心の行ないを正して自らを修め慈悲を施して他人を正し現世来世を通じて仏国楽土を築かんとの信仰から、 死後も体を残して人々に仏教を語ろうと決意され、生きながらにして土中に入定し三年三ヶ月後に 弟子や信者の手により掘り出し自然乾燥して即身仏となられました。
※ミイラとはポルトガル語ではミルラーと言われ防腐剤のことです。即身仏真如海上人様衣替え

即身仏真如海上人様の衣替は6年に一度、丑年と未年の弘法大師作湯殿山大権現大日如来秘仏御本尊御開帳の歳の6月1日に衣替えを行って居ります。
お脱ぎになった御衣は御守りの中に入れて皆様に販売しています。交通事故や病気、良縁、子授け、合格の御礼参りが多く来て居ります。